インタビュー

蛯原英里インタビュー③『続ける大切さを実感しました』

FUREAI LAB.の立ち上げや、『日本チャイルドボディケア協会』の代表として、そして、6歳になる女の子と2歳になる男の子のママとして、多忙な日々を送っている蛯原英里さん。インタビュー3回目は、英里さんのプライベートにフィーチャー。ベビーマッサージが習慣になっている娘さんの成長、ご家族とのふれあいについて語っていただきました。
「穏やかな性格、豊かな表情、器用な手先、すべてベビーマッサージの効果と感じています」

■「マタニティのころからベビーマッサージはできます」

―英里さん自身も2014年に女の子を出産されていますが、もちろん新生児のころからベビーマッサージをやられているわけですよね。

英里「新生児から、というより、もっと前からですね。実は、ベビーマッサージはマタニティの頃からできるのです! 感覚器の中の触覚が妊娠24週ぐらいで形成され、聴覚が28週ぐらいで形成されると言われています。その時期から、お腹に触れたり話しかけたりすることで、その振動が羊水を通って赤ちゃんの肌に伝わります。これは立派なベビーマッサージと言えます。私も妊娠中からずっと声をかけながら娘にふれていました。おかげでスキンシップが大好きな子になっています。いまは毎晩寝るときに『今日はお腹やって』『今日は背中なでなでして』『今日はお耳さわって』とリクエストしてきます。」

―小さな頃から続けていることでどんな効果があると思いますか?

英里「小さい頃からスキンシップが多い環境で育った子どもは、人と良い距離感を保つことができ、交友関係が良好になりやすいと言われています。娘は人見知りもあまりなく、みんなにギュッと抱きついてハグすることも自然にやっていますし、公園などに行っても、誰とでもすぐに友達になれます。性格も穏やかで、表情も豊かだとよく言われますね。これも日々のマッサージで心が満たされているからなのかなと思います。あとは指先もすごく器用ですね。神経伝達がスムーズにいくように、指先をマッサージで刺激していたので、1才2ヵ月ぐらいからピースもできましたし、鉛筆を初めて持ったときも大人と同じ持ち方でした。教えていなくても自然にできるようになったと思います。」

―やはり続けていくことが大切ということですね。

英里「ベビーマッサージをして最初から反応がいい赤ちゃんもいますが、中には反応が薄い赤ちゃんもいますし、赤ちゃんの反応がわからないママもいらっしゃいます。はじめる時期や赤ちゃんのその時の気分にも大いに関係してくるので、すぐに効果がないといって諦めないで欲しいのです。続けていくことで、後々、その子なりの反応を示し笑ってくれたり、気持ちよさそうな表情を見せてくれたりするようになります。さらには、ママも育児が楽になるし、お子さんも気持ち良い日々が過ごせると思います。」

―とはいえ、忙しいママたちが毎日ベビーマッサージをするのはなかなか大変だと思うのですが…。

英里「わかります、わかります! 私も子どもができるまでは、『まずは赤ちゃんを裸にして、マットに寝かせて、オイルを塗って、手順はこういうのをやってあげてください』という講習をしていました。産んでから気づいたのですが、毎日お風呂上りに裸でマッサージ!? お風呂上りは娘ものどが乾いて水分を欲しますし、毎日は難しい!!(笑)。いまは、出来るときがあればいつでも、洋服の上からでもいいですし、オイルなしでもいいですよと伝えています。」

■「ベビーマッサージを育児のスタンダードに」

―英里さんも小さい頃からふれあいの多いご家庭で育ったのでしょうか。

英里「そこまでベタベタの家族ではなかったけれど、仲は良かったと思います。家の造りも、玄関から自分の部屋にいくのに必ずリビングを通るように設計されていて、2階の子ども部屋も私と双子の姉と、2歳下の弟と、仕切りのない空間で過ごしていました。なにより良かった点は、二世帯住宅で祖父母も一緒に住んでいたことです。リビングに集まってみんなでひとつのテレビを一緒に見たり、何かあった時には頭をポンポンしてくれたり、背中をなでてくれたり、いつも誰かと同じ空間にいることが多くて、家族の関係が近かったです。」

――思春期はどうでしたか?

英里「思春期のときはさすがに、家族と距離を置くこともありましたよ(笑)。でもベビーマッサージを知ってから考えが変わって、会ったとき、別れるときにハグをするなど、親にも友達にもふれるようになりました。いまでは親の方からハグしてくれるようになって、さらに距離が近くなった気がします。」

―日本人は大人同士でハグする習慣がないですよね。

英里「そうですね。日本と違って、欧米はハグやスキンシップが当たり前の文化ですよね。日本とアメリカの親子と夫婦のスキンシップを研究したデータがあるのですが、アメリカの親子は、スキンシップの量は生まれてから老年期になるまで緩やかに減っていくようです。日本の親子は、思春期を境にガクっと減り、その後増えることはありません。これは夫婦関係も同様で、アメリカの夫婦のスキンシップが徐々に減るのに対し、日本は結婚を境にガクっと減るといわれています。ですから、私はまず思春期を境にスキンシップが減るのを緩めたいですね。ベビーマッサージが育児のスタンダードになっていけば、赤ちゃんのころからふれあうことが身についたまま成長していけると思うのです。そうすることで人間関係を良好に保てる大人が増え、社会が変わっていくのではないかと考えています。」

―FUREAI LAB.の立ち上げなどでさらに忙しくなっていると思いますが、仕事と育児の両立は大変ではないですか?

英里「娘と息子が生まれる前のように自由に働けない部分はありますが、2人にいろいろと教えてもらっています。娘たちのおかげでママたちの気持ちもよくわかるようになり、仕事にも活かせています。FUREAI LAB.では、ママならではの視点もプラスして、ここにきてよかったと思ってもらえるモノ・コトを一緒に作り上げていきたいと考えています。」

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